2022.09.17

【EXPO 2025】開催迫る大阪・関西万博!万博を開催する意味からSDGsとの関係まで徹底解説!

SDGsとは?

まずはじめにSDGsとはなにかについて説明します。

SDGsとは?

SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。

2015年9月の国連サミットで可決された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。貧困や飢餓、ジェンダー、地球温暖化、気候変動など21世紀に生きる私たちが抱える課題が包括的に挙げられ、17の大きな目標と169のターゲットから構成されています。「誰一人取り残さない」ことを原則としています。

17の目標とは?

17の目標とは以下の17個のことを言います。

  1. 貧困をなくそう
  2. 飢餓をゼロに
  3. すべての人に健康と福祉を
  4. 質の高い教育をみんなに
  5. ジェンダー平等を実現しよう
  6. 安全な水とトイレを世界中に
  7. エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  8. 働きがいも経済成長も
  9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
  10. 人や国の不平等をなくそう
  11. 住み続けられるまちづくりを
  12. つくる責任つかう責任
  13. 気候変動に具体的な対策を
  14. 海の豊かさを守ろう
  15. 陸の豊かさも守ろう
  16. 平和と公正をすべての人に
  17. パートナーシップで目標を達成しよう

17の目標のうち、4:「質の高い教育をみんなに」と10:「人や国の不平等をなくそう」や、7:「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」と13:「気候変動に具体的な対策を」のように互いに関連しあっている目標があることがわかると思います。このようにSDGsの17の目標は相互に関連しあっています。

SDGsの17の目標について詳細記事はこちら

万博とは?

まず、万博とは何かについて、説明します。

万博とは?

万博とは「国際博覧会」のことで、「人間の活動に必要なものの実現に向け、進歩してきたことや、将来の見通しを示すためのイベント」のことをいいます。万博の開催の目的は、「ひろく色々な国や人に新しい文化や技術を紹介し、将来の展望を示すこと」です。時代の最先端を進む各国の技術や芸術を展示し、国際交流を深める場となるイベントです。

日本で初めて開催されたのは?

日本で初めて開催された万博は1970年の大阪万博です。115の展示館(パビリオン)が建てられ、多くのものが紹介されました。大阪万博のシンボルである「太陽の塔」は現在も非常に有名です。ほかにも、アメリカの宇宙飛行士が月から持ち帰った「月の石」の展示、「夢のエネルギー」といわれていた原子力発電で作られた電気が利用され、非常最大規模の万博として注目されました。

これまで日本で開催された万博とは

1970年の大阪万博に続いて、1975年には沖縄で「沖縄国際海洋博覧会」、1985年に筑波研究学園都市で「国際科学技術博覧会」、1990年に大阪で「国際花と緑の博覧会」、2005年に愛知で「日本国際博覧会」が開催されました。

2025年大阪・関西万博について

2025年に開催が予定されている大阪・関西万博。概要は以下のようになります。

 

名称:2025年日本国際博覧会(略称「大阪・関西万博」)(Expo 2025 Osaka, Kansa, Japan)

会期:2025年4月13日~2025年10月13日

開催地:大阪府大阪市夢洲地区

テーマ:いのち輝く未来社会のデザイン(Designing Future Society for Our Lives)

サブテーマ:Saving Lives(いのちを救う)、Empowering Lives(いのちに力を与える)、Connecting Lives(いのちをつなぐ)

万博を実施する意味とは?

万博開催に関する現状とは?

かつては、世界の技術や流行を広げる場として、万博が世界中で多く開催されていました。しかし、現在はインターネットの普及、交通手段の発達によって、万博を開催する意義や費用などの問題点が挙げられるようになりました。

万博を実施する意味とは?

万博開催に関する問題点が挙げられますが、大阪・関西万博の開催目的は主に以下の3つが挙げられます。

 

SDGsが達成された社会を目指すため

SDGsの達成目標年は2030年であり、それまでの通過点として、大阪万博は非常に重要な機会であるとされています。

サイバー世界と現実を融合した新しい社会 Society5.0の実現

Society5.0とは狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会につづく5番目の新しい社会として、ICTを活用し、現実とサイバー世界を融合した社会を実現させることでより豊かな社会の実現を目指すものです。人工知能(AI)、ロボット技術の発展によって、年齢や地域差があっても幅広い層のニーズに対応できるイノベーションによって、すべての人とものがつながって新たな価値が生まれることが期待されています。経済発展と社会課題解決の両立を目指して、健康や医療を中心とした技術貢献が求められており、万博は未来社会の実験場所として位置づけられます。

地域経済活性化

万博は日本の魅力を世界に発信する絶好の機会であり、開催地である大阪・関西のみならず、日本各地を訪れる観光客を増大させる大きなチャンスです。

 

このように万博は来場者数という単純な指標だけでなく、より「質」が問われる存在になっています。

サステナビリティと各地のパビリオン

次に、万博でのパビリオン(展示会場)について説明します。

パビリオンの募集

大阪万博の基本構想案では、人工知能や再生医療などの先端技術に関する展示をはじめとして、大阪の魅力を発信できるような展示が検討されています。運営主体の日本国際博覧会協会は2021年内にパビリオンに出展する企業などの公募を行い、2023年度に着工する予定となっています。

ドバイ国際博覧会のパビリオンとは?

ここで、2021年(本来は2020年開催、新型コロナウイルスの影響により延期)に開催された「ドバイ国際博覧会」での各国のパビリオンを紹介します。

 

・日本館

 

まず初めに紹介するのは、日本館です。日本の折り紙を表現した立体的なデザインの外観をしています。非常に多くの観光客が訪れ人気のパビリオンとなり、展示部門で金賞を受賞しました。

・サウジアラビア館

次に、人気を博したサウジアラビア館を紹介します。大きな鏡をイメージした外観は圧巻で、非常に迫力があります。雄大なサウジアラビアの様子を余すことなく映像美で魅せる建築とデジタル技術を融合させた、最先端のパビリオンです。このパビリオンは国際的に認められたサステナビリティの最高ランクであるLEED(Leadership in Energy and Environmental Design)プラチナ認証を取得した建築物です。

万博で発売が予定されるグッズ

SDGsが開催テーマの大きな軸となっている大阪万博では、すでに販売中の公式グッズの中にもサステナブル素材を使ったものがあります。そのうちの一部をここで紹介します。

残糸タオル

タオルの製織工程で残ってしまう糸(残糸)を再利用して作ったタオルです。残糸は、さまざまな製品用に染色や漂白された糸を織っているため、特有のカラフルな織が特徴です。

サステナブルコットンタオル

生産・製造工程の基準を満たしたサステナブルコットンを使用したハンドタオルです。サステナブルコットンとは、環境汚染・強制労働・児童労働などの社会問題の解決に向け、持続可能な栽培方針に基づき生産されるコットンのことをいいます。大阪万博のシンボルを織りでデザイン表現したハンドタオルです。

再生ポリエステル生地エコバッグ

再生ポリエステル繊維を使ったエコバックです。万博のロゴマークをあしらったデザインです。

 

万博ロゴマークとイメージキャラクター

大阪万博のロゴマークはTEAM INARI(作者シマダタモツ氏)によるものに決定しました。また公式キャラクター(愛称「ミャクミャク」)も発表され、大きな話題となりました。

 

公式キャラクターミャクミャクのプロフィールについて

 

出生地:関西のどこかにある小さな湧水池

性格:人懐っこいが、おっちょこちょいでよくポカをする。

特技:色々な形に姿を変えられること、雨上がりに虹を見つけること。

好きなこと:あらゆる生き物や物事と触れ合うこと



無題のプレゼンテーション (1)

理数科目の基礎理解を深めるための理科実験教室と、理数科目を応用してさまざまな問題解決に実践的に取り組むものづくり体験を組み合わせて、テーマに合わせた体験型の授業を提供しております。